幻想交響曲2008年05月06日

 ベルリオーズの幻想交響曲も好きな曲の一つです。とはいえ、持っているのは、オーマンディ、バーンスタイン、ズビン・メータ、デュトワ、といささか古いもの。この順に録音は新しく、1979年のメータ(ニューヨーク・フィル)からはデジタル録音です。
 デジタルの二つを比べるなら、私は絶対にメータ派。本日の演奏では、アンプも変わったし、久々なので録音が優秀なデュトワ版にしてみようかと思い、聞き始めましたが、第二楽章でイライラが爆発してメータ版に変更しました。メータ版は、アクセントの付け方が非常にうまく、全曲をとおして楽しき聞けます。デジタル初期の録音にしては音も優秀なほうです。

使用DAC: CHORD DAC64 Mk2

マーラーの第三番2008年04月22日

また買ってしまいました。マーラーの交響曲第3番。巨人と同じくデイビッド・ジンマンのCDです。
 これで三番は、バーンスタイン、テンシュテット、ブーレーズにジンマンと揃ってしまいましたが、今度のジンマンはすごいな。ま、雑誌等でも好評なのでいうまでもないのでしょうが、録音・演奏ともに非常に良いです。これまでは、「演奏はバーンスタインか、しかしさすがに録音は古いし」、「低音はテンシュッテット、ただしノイズが多いのと管楽器がちょっとうるさいかも」、「演奏は完璧だが低音という意味ではあっさりしちゃっているブーレーズはちょっと期待はずれ」・・・・という感じで、イマイチ「100点」のCDがなかった。今度のジンマンは本当に満点。もう他のCDはどうでもいいや・・・・(^^;
使用DAC: NO.36SL

 昨日、オーディオ好きの知人がPMAの音を聞きにきてくださいました。いろいろアドバイスもいただきまして、大いに参考となりました。 
 で、色々聞きながら某オーディオ誌を眺め、90万円のアンプを「これは買い得ですねえ」、260万円のスピーカーを「これって安いですねえ」とか、狂った価値観の話をしているのに急に気がついて、2人で爆笑。えー、90万円のアンプもね、260万円にスピーカーもね、誰が見ても、とてもとても高いんです、絶対に・・・。

マーラー「巨人」と低音共振事件2008年04月19日

今日は、デビッド・ジンマン指揮、マーラー交響曲第一番「巨人」を聞いていました。ジンマンのマーラーについてはここで紹介するまでもなく、演奏・録音とも非常に好評ですね。実はまだ1番しか持っていないのですが、すごくいいです。最新録音だけに低音も迫力ありますが、妙に強調されていたりせず、自然です。ただし、かなり超低域まで入っているらしい。というのも、巨人を聞いた後、ふとPMAのほうを見ると、隣に置いたクリスタル・フラワーが転倒してます。指で揺らして見ると、共振周期は10Hzくらいです。そういえば大太鼓連打で部屋の空気がかなり揺れてましたからねえ。PMAになって超低域まで出るようになったこともあり、強烈な共振成分があったのでしょう。
 低音で部屋のどこかが共鳴することくらいはよくありますが、何かが倒れたりしたのは初めてです。このクリスタルは前から部屋にはありましたが、一回も倒れたことはなかった。PMAで超低域が変わったのかな。わりと高価なものなので、落ちて割れなくて良かった。対策を考えなきゃ。共振周期を変えるのは無理なので、倒れないように金属の重い台でもつけるか・・・・。さもないと、演奏中はずっと後ろを見ていなきゃなりませんからねえ。

使用DAC: DAC64-Mk2

NAGRA PMA 稼動中2008年04月08日

メインシステム用パワーアンプの座に収まったNAGRA PMA。その音を生かそうとすると、結局スピーカー(JBL4344)の調整からする羽目になってちょっと時間がかかりましたが、ほぼ思い通りの音でなるようになってきました。詳細をオーディオページのほうに掲載しましたので、ご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~rt6k-okn/audioj.htm

ベートーベン交響曲第7番2008年03月24日

 わたしが一番好きなベートーベンの交響曲は7番。その名演といえば、私の認識では、76年のカルロス・クライバー、ウイーンフィルが有名だったと思います。さらに古いですが、ワルターも良かった。最近、パーヴォ・ヤルビィーの演奏がレコード芸術で特選盤になったりして話題になったので、このCDも聞いてみました。これは確かにクライバーと並ぶ名演かもしれないです。気に入りました。カップリングされている4番はクライバーが上と思いましたが・・・。
 ただ、今日ご紹介したいのは、これとは別の演奏です。先日の3月16日、サントリーホールで聞いた読売日本交響楽団、名曲シリーズ第500回記念、下野竜也指揮の7番は、驚異的な出来でした。読響の7番は昨年も聞きましたが、それとは段違いの演奏。同じオケでもこんなに変わるのか・・・。500回記念ということで全員が乗っていたのもあるのでしょう(いつもやる気がないという意味ではないのですけれど)。第一楽章の出だしからかなり乗っていたので、「こんな調子で最終楽章までいけるのかしら」とか余計な心配をしてしまうほどの乗りのよさ。でも、そのままで行ってしまいました、最後まで・・・。すごい演奏でしたよ。ワルターよりもクライバーよりも、ヤルヴィよりも良かったです。
 こんなこと言っても「生演奏では聞けないじゃないか」と思われるかもしれませんが、当日はカメラが入っていて、TV放送があります。5月15日 AM 2時14分より、日本テレビ「TANTOクラシック」とのことです。TVで熱演がどこまで伝わるのかわかりませんが、聞いてみてください。

使用DAC: もちろんなし。わたしの耳が使用デバイスです。

PS: PMAは、導入に伴い、結局システム全体を調整中。ポンと繋いだだけでもかなりよいですが、やはり高域の美音を生かすには、それなりの調整が必要でした。これでよしと思うところまで追い込んでから報告予定です。写真は、M-06αに代わりラックに入ったPMAの2台。

ナグラ PMAの設置2008年03月16日

 結局、ナグラ PMAを購入することになってしまいました。あの音を聞いてしまっては、もはや後には戻れませんし・・・・。
 昨日の夜9時頃に宅配でPMAが我が家に到着。M-06αには申し訳ないが、すでにアンプ・ラックも空けて準備万端整えていたので、即刻設置。 各M-06αのあった上下2個所に、各PMA1台が収まって、電源ON。まず一曲・・・・
 「え、どうしたのこの音!」 試聴していたのとは待ったく違う音が飛び出てきて唖然。なんかおかしい。
 あせりながら、5分ほど聞くうちに次第に音が変化してきて気が付きました。試聴のときは、設置したのが深夜だったので、設置しただけで音だしはできず、電源だけ入れて、翌朝から音を聞いたのでした。つまり、電源を入れた直後の音は試聴していなかったのでした。絶対それが理由だろう、と期待して、ベッドに入り、朝を待ちました。
 で、翌朝、早速試聴開始。おお、やはりそうだ。あの美しい音に戻ってました。あれだけ試聴して買ったのですから失敗するはずなど絶対ないと思っていたので、最初は愕然としましたが、よかったよかった。
 基本的に、長期出張以外では、PMAの電源を切ることはないでしょうから問題ありません。それでもA級アンプと違って、消費電力は30W ×2です。M-06αの1/10ですね。地球環境改善に貢献しました(^^; 
 で、職業柄、試しにどれくらい貢献できるのか計算してみましたら、ちょっと驚き。常時消費電力の差が500W として、365日での電力差は4380kWh。にもなる。電力平均のCO2排出を使って計算すると、年間約1.8トンもCO2を減らせます。音が良くなって、省エネ、CO2削減にも貢献できれば、これは嬉しい。

 PMAの音の様子は、もうすこし時間をかけて調整してから、HPのほうでご紹介する予定です。

ナグラ PMA パワーアンプの試聴2008年03月11日

さて、またまた自宅試聴の巻です。
 わけあって、あの有名なピラミッド型モノラルパワーアンプ、NAGRA PMAの自宅試聴の機会を得ました。この形状、メーカーはそれなりの合理的理由がある形とは言っておりますが、まあ、わたしとしてはその説明にあまり納得もできませんでしたので、なんとなく「ネガティブな先入観」で聞き始めました。
 しかし、出てきた音はそんな先入観を吹き飛ばす「まったくの正統派」。わたしの現状のシステムでは、まるで足踏みみたいに「ドシン、ドシン」と聞こえていたサロネンの「春の祭典」の大太鼓。「なんだよ~この録音~」とか不満を言っていましたが、これはどうやら当方の再生装置のせいらしい。PMAでは、「ドシン」でなく、「ドン~ン~ン~ン」と、まさに大太鼓の革が往復するのがわかる。コンサートで聞いた大太鼓の音は、そういえばこれだ。そのくせ、キリテカナワの声も滑らかで自然。弦楽もソフトだし、音全体の混濁感も激減してしまう。
 これはやばいです。たった10kgx2、発熱もほとんどしない省エネアンプなのに。
 うーむー、超高額アンプながら、これを聞かされると無視できない。この音を聞いてから、ピラミッドの形を見ると、なかなか「イケテル形状」のような気がしてくるから不思議。よく見ると、すごい精度で作られているし。高効率パルス電源も馬鹿にするわけにはいかない。省エネの時代にもあっているしなあ。
現在、苦慮中・・・・・

ELAC 4PI plus2 スーパーツイーターの試聴2008年03月02日

わけあって、ELAC 4PI plus2というスーパーツイーターを我が家でテストできる機会を得ました。キノコ型、無指向性、美音で有名なツイーターです。4344のツイーターのクロスオーバーは12K。ELAC 4PI内蔵のネットワークにも12Kのポイントがありますので、あっさり繋がるかも、と安直に考えて(甘い!)、高域の大幅改善を期待しつつ、繋いで見ました。
 さて出てきた音は、高音だけ聞く限り、とても美しい。惚れ込む人が居ても不思議ではありません。耳障りもよく、ソフトでありながらワイドレンジ。
 一瞬、これはいいか!!と思ったのですが、しばし試聴を進めるうち、4344と基本的に音色があわんような気がしてきました。なんだかとってつけた高音なのですよねえ。ホーンの音を聞きなれたわたしの求める音とは違うなあ・・・。アッテネータを最小(-4dB)にセットしてもまだレベルが若干高いというのも問題かもしれないけれど、それ以上の音色の問題。
 チューニングを進めて何とかなる範囲ではないような気がします。ま、さらにつめるには、すくなくともレベル調整付きの専用アンプを用意してバイアンプ駆動が必要と思いました。もう少し音色として気に入れば、LINN LK140を移動して試してもよかったのですが、どうもそこまでがんばる気にならなかったので、本日の試験は終了。このキノコの購入はたぶんあきらめることになりそうです。音としては美しいし、デザインもすごく気にいっていたのに、残念無念。
 ま、例えばですが、水彩画を油絵で部分着色したみたいな感じですかね。なんか浮いている。わたしのシステムの中では、そんな感じでした。

パガニーニ バイオリン協奏曲第3番2008年02月23日

パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番、第3番
ヘンリク・シェリング、ギブソン指揮、ロンドン交響楽団
Philips UCCP-9314

探していたパガニーニ バイオリン協奏曲第3番のCDを発見しました。わたしが持っていたのは、1970年代にFM放送からエアチェックしたオープンテープ(いまはDATにダビング済)だけで、演奏はヘンリク・シェリング。LPだったら今でもよい音で聞けたはずですが、エアチェックテープでは現在の装置で再生するには限界があります。CDの再発売はないのかなあ、とさがしていたら、それが2001年頃に発売されていたのがわかりました。ただ、現在では、なかなか新品は入手困難で、ネット検索でやっと1つ新品を発見。新品なので定価の1300円で入手できました。というのも、このCDの中古はプレミアが付いて4000円以上で売られているんです。かなり得した気分。
 CDの説明書を読んではじめて知りましたが、3番の楽譜はシェリングが発見し、この1975年の録音こそが世界初のレコーディングなのでした。そうだったのか、だからわたしもFM放送を録音していたんだ、きっと。そんなことすっかり忘れていました。大学生のころです。
 このCD、ま、これしかないのですから演奏がいいもわるいもありませんが、わたしの中では求めていた演奏そのものなのですから、完璧です。
 録音は、1975年といえばアナログ録音の最終期ですから、クオリティーは当然よいです。わたしの記憶にある音でなるDACは当然ながらD-07a。でもDAC64で聞く音も、最新録音みたいでなかなかいいです。面白いことにNo.36SLは最下位。音像が奥に引っ込んでしまいます。こういうCDもあるんですねえ。
使用DAC: D-07a & DAC64 Mk2、優劣付け難し。

特性追記2008年02月11日

サブシステムの特性と比較のため、JBL4344のメインシステムのPAA3による調整前、調整後の特性を掲載しておきます。これは部屋を改良する前のやや古いデータです。その後、850Hzのピークは、部屋のチューニングによってなくなりました。低域ももう少し絞っています。