JBL4344のエッジ交換結果2008年12月01日

JBL4344のユニット、バスとミッドバス、各2本が新エッジになって戻ってきました。
 早速、慎重に取り付けました。取り外しのときと異なり、エッジに触ってしまって傷つけたら一大事なので、取り付けのほうが緊張しました。ドライバーの操作もゆっくりと・・・。ユニットは結構重いので、ネジを二本ほど締めるまでは、二人(4本の手)でやったほうが安全な気もしました。ま、私は必死で一人でやりましたけれど。

 さて、音の変化は? 意外なほど小さいです。DEQ2496で測定してまったく変化がなかったわけではないですが、耳では容易に調整できない範囲のわずかな変化でした。詳細はHPにて報告してあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~rt6k-okn/audioj.htm

人生で初めて買った中古LPレコード2008年12月05日

1960年代後半に流行した、Moogという電子楽器を使った音楽は結構はまってました。いま聴いても懐かしいし、実に電子音楽らしい。
以前に紹介した The amazing electronic new pop sound (国内での4chステレオテープでの発売時の題名は「驚異の電子音楽」) がよい例。これはCDで再発売してくれていたので、無事入手できたのです。

 もうひとつ、Moog音楽の愛聴盤なのに当時のFMエアチェック(FM放送を録音すること)の音しか残っていないアルバムがありました。エアチェックですので曲のデータも乏しく、
 ●キーワード:エレクトロニック、ラテン、モーグ
 ●アルバムにはイパネラの娘が入っていた
 ●他は曲名も不明、moog演奏者不明
 ●「LPの発売は1960年代後半」
しかわからない。

 さて、これだけの情報で探せるのか・・・。実は数年間いろいろ探しました。しかし「CD」は見つかりませんでした。それでふと思ったのです、結局1回もCDで再発売されてない、というケースはどうすればよいか、と。
 で、捜索範囲を、LPの中古まで広げました。するとありましたねえ、しかも国内の輸入中古レコード店に:

Richard Haymax, "Genuine Electric Latin Love Machine"
moogサウンド、販売時期:1969年
曲目リストにはイパネラの娘もありますし、これに間違いなさそう。

 そんなわけで、「中古LPレコード」というものを、生まれて初めて買いました。状態は5段階の「3」。はて、まともなものが来るのか? まあ、仮に傷だらけで聴けないものでも損は4000円だし、多少でもまともならばFMエアチェックの音よりはずっとよいに違いない・・・・。

 などと待つこと一週間。
 来ました! それが写真のジャケット。内容はずばりあたり。これが探していたレコードそのものです。
 ただね、レコードの状態は、私の想像を絶するものでした。ディスクは傷もなくきれいです。が!!、マスクをしないと窒息しそうになるほど、かび臭い。ジャケットだけでなく、レコード本体も・・・。どんな状態で保存されていたのかな。

 クリーニング・スプレーを半缶使い、徹底的に洗いましたが、それでも、最初のトレースでは、数分の演奏でさえ尋常じゃない量のごみが針先につき、演奏不能。昔から持っていたトレース式クリーナも久々に投入して音溝を演奏と同時間かけて掃除、二回目からは、カビの匂いはまだ若干ありますが、ごみはつかなくなり、MC30Wにて演奏可能となりました。

 しかし、中古レコードとはいえ、商品として売っている以上、レコードクリーニングマシーンでのアルコール清掃くらいはしておくってくるのかと思っていました。甘かったか。まあ、演奏できてよかった。埃汚れとかび臭いだけで、キズはなく、音質は期待以上に上等でした。

 ジャケットそのものも、かび臭くて触りたくないので、LPはただちにDATに吸い上げ、レコードとジャケットは密閉して永久保存といたしました。

使用DAC
LP→DAT→DEQ2496→DAC64で聞いています。

JBL4344の調整と特性2008年12月16日

JBL4344スピーカーのエッジ交換後、DEQ2496を使った音響調整を一通り終えたので、このブログにはイコライザーの設定値グラフと、出ている音のPAA3(リアルタイム・音響アナライザー)で測定した結果を掲載しておきます。詳細はHPのほうで報告しました。
http://www.asahi-net.or.jp/~rt6k-okn/audioj.htm

 左右の差の追い込みに相当苦労いたしました。これは主に部屋のせいです。
 PAA3もDEQ2496のアナライザーもありますが、測定は最終的にあてにならない(特に波長が頭の大きさ程度になる周波数帯=数千Hz)。結局、耳が頼りです。
 いまや、バイオリン独奏や声楽ソロなど、なんでもぴたりと中央に定位し、ふらつかなくなりました。これはDEQ2496の最大の貢献です。

DEQ2496のNoise Shaperの設定についての注意2008年12月27日

Noise Shaperは絶対にONにしてはいけない!! という報告です。

 DEQ2496では、IOメニューの初期設定で「Noise ShaperがON」になっています。私は、この種のデジタル付加処理は、すべてを高級DACに任せるつもりで、最初からOFFにしていました。しかし、あるとき知らぬうちにボタンに手が触れてNoise ShaperがONになったらしい。 それからしばらく、突然の音の劣化に戸惑いました。なにか壊れたのかと思いました。明らかに音が汚れます。

 Noise ShaperがONになっているのに気がつくまで、一日かかりました。

 デジタル接続でCDドライブとDACの間にDEQ2496を入れるときは、Noise ShaperとDitherは絶対にOFFにしておくべきだと思いましたので、報告します。
 DEQ2496の初期設定はONなので、知らずにONのまま使い、「DEQ2496は意外に音が悪くなる」と思っている人が多数存在する可能性があるように思います。

 添付の画面は、左下のNOISE SHAPERがOFF、右上のDITHERもOFFの状態。高級DACへのデジタル接続では、この状態で使うことを推奨します。DEQ2496をお使いの方は、状態をぜひご確認ください。
 なお、アナログ接続の方は、ONにすべきかOFFかは私はわかりません。

 私は、最初に迷わずNoise Shaper と Ditherを「OFF」にして使い始めたのは運が良かったと思います。もし、この「ON」の状態の音を最初に聞いていたら、翌日にはDEQ2496は手放していたかも知れません。