DEQ2496使用前使用後の特性2008年11月01日

 DEQ2496があまりに調子よろしいので、専用マイクロフォンECM8000も買ってみました(5800円とこれも安め)。このマイクを繋ぐと、61バンド(1/6cot)のリアルタイム・スペクトル・アナライザーとしても動作します。 PAA3は31バンドなので、それを上回る精度で測定できるのと、積分(アベレージ)時間が長くできるので、安定した平均特性を見ることが出来るようになりました。
 元の特性(左右混合)が上、GEQを駆使して調整した特性が下。確かに凸凹が減ってますが、実は、この効果より、左右の特性が同じになったことの影響のほうが音の上では大きいように思われます。
 実は、パラメトリックイコライザー(PEQ)はさらに1/60octで周波数をチューニングし、スロープも急峻にして調整可能なので、残った凸凹を左右別にとことん補正して見ました。
 ・・・・が!、意外なことに、試聴結果がGEQだけの結果に比べてあまり良くないのです。なにが「良くない」のか、言葉でいえないのですが、なんか定位も音も不安定。スロープを急にして細かく上げ下げしたので、測定では平均化されて見えない細かなピーク・ディップを実は作ってしまったのかもしれないし、あるいは、部屋特有の定在波の影響を、EQで完全に補正しようというのは無理があるのかも。ちょっとしたディップでも7dBとかのブーストが平気で必要なんです。そのぶん、パワーアンプにも、そして部屋にも負担がかかっていることになる。
 結局、1/60octのPEQによるさらなる微調整分は不採用とし、写真の1/3octGEQだけでの調整までで、とりあえずの完了としました。今のところ、どんな曲を聴いてみても、非常に良くなってます。